ホーム > マレーシア > 【マレーシア】安心と安全だけではない、自然と人間をつなぐオーガニック│SDGs

【マレーシア】安心と安全だけではない、自然と人間をつなぐオーガニック│SDGs


皆さんが「オーガニック」や「有機」という言葉からイメージする身近な商品は何でしょうか? オーガニック野菜、オーガニックワインなどがありますが、主に有機農産物を飼料として与えられた畜産物にもオーガニックなものがあります。

 

国や認証機関などによってオーガニック(有機)の基準が異なりますが、日本での有機(オーガニック)農業の基準は、少なくとも2年以上(作物により3年以上)禁止農薬や化学肥料を使用していない土壌で育てられていることが前提としてあります。

また、下記すべての農業生産方法を用いて農作物を育て、かつ認証機関が認めた事業者が「有機JASマーク」を商品に表示することが可能となっています。 また法律上で「有機JASマーク」のない商品に「有機」「オーガニック」と表記してはいけないと決められています。

1. 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
2. 遺伝子組換え技術を利用しない
3. 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

農林水産省「有機農業・有機農産物とは」より引用

日本と同じく、マレーシアにも myOrganic という農業・農業関連産業省が定めた有機認証制度のオーガニックマークがあり、myOrganic の認証なしに「Organic」「Ecological」「Biological」「Biodynamic」といった言葉を表示してはならないというルールがあります。

アメリカのオーガニックマーク
EUのオーガニックマーク
オーストラリアのオーガニックマーク

私たちの食生活にとって大切な農作物や畜産は「土壌」によってもたらされ、オーガニックの基準となるものであり、有機炭素の貯蔵庫、また水資源の貯蔵と分配の役割も果たしています。しかし今、地球温暖化、都市化、栄養枯渇や汚染によって世界的に土壌の劣化が進んでいます。

 

農業の面では、土壌の不足した栄養を補うために使われている化学肥料は土壌に生息する生物に影響を与え、その結果生物が減少することによって土壌の栄養枯渇は進み、そしていずれ農作物の育たない土壌になると言われています。

 

オーガニック食品は化学肥料や化学農薬が使われていないことから「(化学肥料が使われていないので)安心・安全」というイメージがありますが、多様な生物が生存する豊かな土壌(環境に対して接続可能な方法)で作られ、人と自然をつなぐものがオーガニック食品といえるのではないでしょうか。

クアラルンプール(ティティエコファーム)

ティティエコファームは、クアラルンプールから南に約80キロの程のところにあるヌグリ・スンビラン州の山間にある小さな村にあるオーガニック農園です。

 

敷地面積12万㎡のティティエコファームはオーストラリアの持続可能農業団体(National Association for Sustainable Agriculture Australia: NASAA)でオーガニック認定を受けており、オーガニックの野菜・果物・ハーブ園、そしてダチョウ農場があります。また、新鮮なオーガニック食事体験も可能です。有機栽培を通じて、オーガニックの知識、自然の大切さを学ぶことができます。

名前、または内容 Titi Eco Farm (ティティエコファーム)
中心地からの移動時間 2時間半
営業時間 終日(特別休園日あり)
見学時間(目安) 3~4時間
催行人数 8~100名
料金 有料(お問い合わせください)
その他

クアラルンプール(GKオーガニック農園)

クアラルンプール市内から約1時間ほどのところにあるGKオーガニック農園は、マレーシアの農業・農業関連産業省が定めた有機認証制度「myOrganic」認証を取得しています。

 

GKオーガニック農園では自家製堆肥を使用し、また温室や化学農薬を使わず、バランスの取れた生態系と健全な土壌状態の持続可能性を維持することに取り組んでいます。

また、肌で自然を感じるために農園内を裸足で散策するというユニークな方法を取っています。

名前、または内容 GK Organic Farm (GKオーガニックファーム)
中心地からの移動時間 1時間
営業時間 終日(特別休園日あり)
見学時間(目安) 3時間
催行人数 要問い合わせ
料金 有料(お問い合わせください)
その他

ペナン(コンフォートオーガニックファーム)

農政省のバリプラウ支部を通じて、オーガニックファームの見学します。時期によっては農作物の種まき、収穫、田植え、稲刈りなどの体験が可能です。

名前、または内容 Comfort Organic Farm (コンフォートオーガニックファーム)
中心地からの移動時間 1時間
営業時間 9~17時(特別休園日あり)
見学時間(目安) 3時間半
催行人数 10~40名
料金 有料(お問い合わせください)
その他

コタキナバル(グリーンOS)

コタキナバル市内から車で約30分のところにある、化学肥料を使わずに栽培されているオーガニック農園となり、myOrganic(マレーシアの有機認証制度)を取得しています。

 

多くはスーパーマーケットにも出荷されていますが、収穫した野菜を使った系列レストラン(Alu Aluキッチン )があり農場見学後にレストランを訪れ食事をすることが可能です。

名前、または内容 Green OS (コンフォートオーガニックファーム)
中心地からの移動時間 約30分
営業時間 09:00~13:00
見学時間(目安) 4時間
催行人数 要相談
料金 有料(お問い合わせください)
その他

2050年には100億人になると言われ増え続ける世界人口を賄うための食糧を、オーガニック食品だけで、遺伝子組み換え技術を使わず、化学肥料や化学農薬を使わずに賄うことができるのでしょうか。

 

土壌の健康が守られても人口を賄うだけの食糧がなければ、私たちの将来には課題が残されます。土壌の健康を守りつつ、食糧不足を防ぐ方法として私たち消費者が身近なことでできることを考えていく必要があります。

飢餓をゼロに
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

少しずつ地球環境に貢献

オーガニックは「安全安心」、「体に優しい」というイメージがありますが、食の安全だけでなく、自然な食物連鎖の中で人や自然が共存していく考えかたのことでもあります。

My アクションプラン(一例)

Step 1:インプット│現状を知り、課題を発見する

オーガニックとは「どう作られたか」というプロセスです。
又、「有機(オーガニック)」を謳うものは、主に食材が多く、化粧品、衣類、日用品などの製品がありますが、“どうやってオーガニックであることを見分ければいいか分からない”という声もあります。

Step 2: プロセス│自分の身の回りに置き換えて考える

日常で出来るオーガニックライフは何から始めれるだろうか

Step 3: アウトプット│自分に何が出来るだろう(My アクションプラン)

・買い物時には認証マークの種類や“有機”の表示を意識して確認していく
・オーガニック製品に取り組んでいる農園に訪れて、旬の味を楽しむ

3つのステップで、あなたができる「My アクションプラン」を下記のフォームへ入力してアウトプットしてみましょう。

お送りいただいた内容に関しては、弊社サイトにて公開させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。


関連記事
0334381014
メールでのお問合せ