私たちの食生活にとって大切な農作物や畜産は「土壌」によってもたらされ、オーガニックの基準となるものであり、有機炭素の貯蔵庫、また水資源の貯蔵と分配の役割も果たしています。しかし今、地球温暖化、都市化、栄養枯渇や汚染によって世界的に土壌の劣化が進んでいます。
農業の面では、土壌の不足した栄養を補うために使われている化学肥料は土壌に生息する生物に影響を与え、その結果生物が減少することによって土壌の栄養枯渇は進み、そしていずれ農作物の育たない土壌になると言われています。
オーガニック食品は化学肥料や化学農薬が使われていないことから「(化学肥料が使われていないので)安心・安全」というイメージがありますが、多様な生物が生存する豊かな土壌(環境に対して接続可能な方法)で作られ、人と自然をつなぐものがオーガニック食品といえるのではないでしょうか。