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【クアラルンプール】失われつつあるマングローブを守ろう「マレーシア自然協会」│SDGs視察


マングローブとは、木の名前ではなく「淡水と海水の混ざり合うところに生育している植物の総称」です。また、それらの植物とそこに生息する動物などで構成される生態系がマングローブ生態系と呼ばれます。

このマングローブは生き物たちを育てる森でもあり、津波や台風のダメージを軽減する役割を果たしたり、海の水質浄、二酸化炭素を吸収することがわかっています。

世界マングローブ分布図

世界123カ国、世界の熱帯雨林の1%、世界の森林総面積の0.4%
(World Wildlife Fund Webサイトより)

自然の防波堤

マングローブの用途・機能は多様で、建築材、燃料材、家畜の飼料、食用、薬用、染料、及び、漁場や観光資源の場を提供し、津波やや強風から住宅や農地を守る「自然の防波堤」としての役割をもち、近くで暮らす人々の生活を豊かにしてくれています。

海の命のゆりかご

海の生物の生息場所、産卵場になるマングローブは海生生物の生態系を守る大きな役割ももっています。したがって、マングローブ生態系を保全することは、人々の暮らしを守ると同時に、たくさんの生物を守ることにも繋がります。

マレーシア国内の状況

マレーシア国内のマングローブは57万5,000ヘクタールあり、世界で発見されているマングローブの約90%の種類があるといわれています。しかし、近年マングローブは、木炭の材料にするための伐採や日本向けのブラックタイガーなどの養殖場にするための開発、パームオイル農園への転換など経済的な理由に起因して世界的に面積を急激に減らしており、その減少速度は世界の森林消失の3~5倍と推定されています。

※マングローブの語源
マレー語で潮間帯に生育する樹木の総称を表す “Mangi-Mangi(マンギ・マンギ)” と、英語で小さい森を表す “Grove(グローブ)” との合成語

マレーシア自然協会(Malaysia Nature Society)では、動植物の生息地の保全と環境教育機関としてマングローブの生態学習や植林プログラムを行っています。

 

また、ナチュラリストから、自然との環境の相互作用、経済の持続可能性への影響に関すること、マレーシア及び東南アジア一帯における自然状況などの講和を受けることができるだけでなく、センターから25分ほど離れた川でクルーズをしながら実際にマングローブを見て、ナチュラリストからの説明を受けることができます。

 

名前、または内容 Malaysia Nature Society (マレーシア自然協会)
中心地からの移動時間 約45分
営業時間 10:00~16:00(祝日休み)
見学時間(目安) 1.5時間
催行人数 8~80名(1回につき最大80名)
料金 有料(お問い合わせください)
その他

持続可能な消費と生産のパターンを確保する
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

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