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【コタキナバル】マングローブの植林活動がなぜ必要なのか?│SDGs視察


マングローブの語源は、マレー語で潮間帯に生育する樹木の総称を表す “Mangi-Mangi(マンギ・マンギ)” と、英語で小さい森を表す “Grove(グローブ)” との合成語となり、マレーシアにはなじみが深い言葉です。

 

また、木の名前と間違われやすいマングローブは「熱帯、亜熱帯の河口など、潮の満ち干の影響を受ける場所に生育する植物の総称」となり、

・マングローブ植物=種
・マングローブ(林)=森林全体

と、呼び方ひとつで意味することが変わってきます。

マングローブ(林)は

・台風や津波などの被害から守る防波堤
・地球温暖化により二酸化炭素が増加している地球上の二酸化炭素を吸収し、人間に必要な酸素を作る

など、私たちにとってとても重要な役割を果たしています。

 

しかし現在、このマングローブは木炭の材料として、またマングローブの湿地帯を養殖場に開発などで伐採され続けられていることにより、世界的規模で消滅が進んでいます。

 

コタキナバルウェットランドとも呼ばれるサバ湿地保全協会は、2016年にラムサール条約の登録湿地に指定されたマングローブ保全区域となり、湿地保全の重要性や環境への意識を高めることを目的としたプログラムを提供しています。

視察内容

約24ヘクタール(東京ドーム約5.5個分)のマングローブ保全区域があるサバ湿地保全協会の園内は大きく
・ミーティングルーム
・展示室
・ボードウォーク
に分類されており、湿地保全の重要性を知識として耳から情報を得るだけではなく、目で見た生きた体験ができる貴重な場を提供しています。

ミーティングルーム
環境教育プログラムのビデオプレゼンテーションを見ながら、JICAスタッフが任期中の場合は日本語で説明を聞くことが可能です

展示室
本館に隣接しており、マングローブに棲む生き物や湿地の機能と役割、ここで見られるマングローブの種類、マレーシア国内のラムサール条約登録湿地などについて学習することができます。またカブトガニの剥製などを手にすることができます。

ボードウォーク
マングローブ林を散策するための1.3キロ以上に伸びる遊歩道(木橋)があります。 遊歩道の途中には休憩小屋があり、散策しながら途中で休息したり、生き物たちを観察したりすることができます。

展望台
サバ湿地保全協会では最も高い建物で、ボードウォークの終わりに位置しています。 マングローブ林全体を鳥瞰して見ることができるためおすすめします。

野鳥観察舎
サバ湿地保全協会にいる数種類のサギやカワセミなどを観察することもできます。

マングローブ植樹体験

サバ湿地保全協会の園内には 種苗場(ナーサリー)があります。ここで何百もの若いマングローブの樹木を1~2年ほど育てた後、コタキナバルから約1時間離れたマングローブの植林場に移送されます。

自然災害の原因の一つとなっている温暖化問題の解決に向けた取り組みとして、マングローブの植樹体験は私たちができる一歩となることは間違いありません。

 

サバ湿地保全協会の植林場(トゥアラン)でマングローブの植樹を行います。潮の干満により満潮の場合は膝ぐらいまでの水位となります。


長靴はウェットランドからの用意となります。

名前、または内容 Sabah Wetlands Conservation Society (サバ湿地保全協会)
中心地からの移動時間 約20分

営業時間

 

08:00~16:00(月曜休館)
見学時間(目安) 約2時間
催行人数 10~50名
料金 有料(お問い合わせください)
その他 植林可能な時間帯は潮の干満によって左右されます

海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する

SDGs(エスディージーズ)とは、国連が2030年までに達成を目指す国際目標「持続可能な開発目標」Sustainable Development Goalsの略です。 SMIでは「持続可能な開発目標(SDGs)」の記事を掲載しています。

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