ヨハン・ロックストローム博士をはじめとした国際的な科学者グループによって開発された概念で、地球環境に関して「人類が地球上で安全に暮らせる範囲を科学的に定義したもの」のことです。
「気候変動」「新規化学物質による汚染」「成層圏オゾン層破壊」「大気エアロゾルの負荷」「海洋酸性化」「窒素・リンによる汚染」「淡水利用」「土地利用変化」「生態系機能の損失」の9つの環境要素が限界を超えると、自然資源に対して回復不可能な変化が引き起こされてしまう事を示しています。
2014年に発表されたプラネタリー・パウンダリーの評価では、気候変動、窒素・リンによる汚染、土地利用の変化、生態系の損失・生物種の絶滅の4項目については、すでに人類が安全に活動できる範囲を超えていると分析されています。